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カテゴリ: 自作小説

「なあ、とりあえずドリンクバーでいいだろ?」と純平の声が言った。聡美は頬杖をついて窓の外を眺めたまま、うんと言った。それから純平のしょうもない話を聞くともなしに、冬の荒涼としたビーチをぼんやり見つめていた。ゴミやら丸太やらに縁どられた海岸線には人の姿はな ...

最初に吐いたのはソフトボールだった。終電の車内でとつぜん吐き気を覚え、急いで仕事の鞄をあけて袋を探しているときに、それは僕の口からぽとりと床に落ちた。ソフトボールはころころと床を横断し、向かいの席に座っている背広の男性の革靴に当たってとまった。男性は身を ...
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