初回 8日間の日数制限内にOmiaiからLINEへ。デートへ。そして伝説へ

前回 招き猫でサクラサク彼女。


おいらの驚かなかったことに、Google検索によると、


「3回目のデートでホテルに誘う」について


「早い」という人が7割、


「早くない/回数は関係ない」という人が3割


といったところだった。


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きのう、12月17日(日)、彼女と3回目のデートをしてきた。


交際が決まった2回目から2週間ぶりのデートである。


エリアは、彼女の地元・倉敷。


とにかく寒い日だった。


アリオ倉敷(ショッピングモール)三井アウトレットパーク倉敷→アリオ倉敷→倉敷駅→倉敷美観地区→???というコース。


事前にふたりで予想していたとおり、アリオと三井アウトレットパークは廻っただけでなにも買わず。


アリオに戻って昼食に中華屋でラーメンを食べ、タリーズコーヒーで休憩。


「そういえばさ、さっきアウトレットでなにも買わなかったけど、クリスマスプレゼント、服でもよかったんじゃない?」とおいらは水を向ける。


おいらはプレゼントを選ぶ自分のセンスに疑いしかなかったので、なににするか彼女に一任していたのだ。


「うーん。とくにほしいのはなかったかな。逆にまーくんは欲しい物ないの?」


「そうだなあ」とおいらは天井を見上げ、「俺、物欲ないからなあ」


彼女は自嘲気味に笑い、「私はあるよ物欲、いちおう」


「じゃあなにかしらほしいものあるでしょ?」


彼女はすっと眼を伏せて、「うーん…ないことはないけど」と歯切れが悪い。


「いってごらんよ」


「あの…ご予算はおいくらでしょうか?」と急に敬語になって彼女が尋ねる。


予算……。1万円?…2万円?


こういうの相場はいくらくらいなんだろう?


彼女はバツの悪そうな表情をうかべ、探るようにこちらをうかがっている。


その理由を推察して、「そうだな。3万円?…くらいで」


乙女の前でつい見栄をはってしまう。おいらの悪い癖。


その数字を聞いて、彼女の顔がぱっと明るくなる。「あ、買えるかも!」


「なにが?」


「カメラなんだけど。さっきロフトにあった」


「ならさっそく行ってみようぜ」


話題のそれはチェキの最上位機種「INSTAX mini Evo」なるシロモノだった。






店頭価格、約3万円也。


色はブラックとブラウンの2色。


「どっちにしようかな」と彼女はそれぞれ手にとっては、ためつすがめつ眺めている。


「まあ、黒が無難じゃないかな。飽きが来ないし、汚れても目立たないし」


数分後、「じゃあ黒にしよう」と彼女。


おいらは代金を支払うため、楽天ペイに3万円ぶんチャージする。


会計中、レジから振り返って、「デートの支払いと彼女へのクリスマスプレゼントでポイ活をする男」とキザったらしく言ってみる。


彼女が吹き出す。


「はいどうぞ」


「わー! まーくん、ありがとう! これでまーくんのイケメン写真もチェキにできるね!」


そう喜ぶ彼女の姿を見て、3万円だしてほんとうによかったなあと思うチョロい男。


それがおいらである。


つづき 3回目のデートの終着点