「会うのはメッセージで仲良くなってからがいいです」
しばしメッセージのやりとりをしたあと乙女をデートに誘うと、こんな返事がかえってくることがある。
こういう乙女は根本的に勘違いをしている。
メッセージのやりとりのみで「仲良くなる」なんてありえないのだ。
そもそもメッセージは「仲良くなる」ためにあるのではなく「会う」ためにあるのだ。
つまり、会っても大丈夫か、あるていど判断する/させるためにあるのだ(あくまで「あるていど」である。もし相手が「会っても大丈夫な人」をうまく装ってたとしたら、テキストだけでそれを見破ることはむずかしい。どれだけやりとりしてもリスクはゼロにはならない。なのでどこかで覚悟を決めないといけない。覚悟を決められないのにアプリをやると、自分だけでなくみんなが不幸になる)。
もちろん、会いもせずテキストを交わしただけでその人がわかったような気になって、親しみを覚え、あまつさえ、仲良くなったような気がする人もいるだろう。
でも、その相手は「実際の彼/彼女」ではない。
その人の頭の中だけに存在する「虚像の彼/彼女」なのだ(しかもその虚像は往々にして理想化されすぎてしまっている)。
だから、メッセージであれだけ「仲良くなった」はずの彼/彼女との初デートなのに、理想と現実の間の深淵からたちのぼる瘴気に当てられて青ざめて帰ってくる、なんてことが起こるのだ。
そう、あなたは彼/彼女の幽霊と仲良くなっていただけなのだ。
テキストに幻想を見ていただけなのだ。
言霊に当てられていただけなのだ。
なので、結論。
テキストだけで仲良くなれることはないし、なろうとしてもいけない。
この考察から、我々がメッセージでとるべき方針が見えてくる。
- テキストで加点を重ねて、相手に自分と仲良くなったと思わせてはならない(自分の幽霊に対して親愛の情を抱かせてはならない。実物は幽霊には勝てないから)。
- でも減点を食らって、相手に「この人と会うのは不安だ」と思わせてもならない(自分の幽霊への信頼を損なってはならない)。
- なおかつ、ありきたりなテキストで自分への興味を失わせてもならない。
なので、みんながんばれ。
おいらもがんばる。
コメント
コメント一覧 (4)
ただこの「一回会う」の難易度高すぎません?
まっさ
が
しました
ほんそれ
まっさ
が
しました