初回 ペアーズ26日目 バツイチさつきさん(37) #1
前回 終わり良ければうんたらかんたらというけれど。綱渡りな日々
【彼女との馴れ初め】
- 2022年8月23日、ペアーズでマッチング。
- 同年9月3日、初めての対面デート(サイゼリヤとカラオケ店)。カラオケ店で交際OKの返事をもらう。
今日でちょうど交際二ヶ月。彼女のリクエストで動物園デート。岡山市北区にある池田動物園。
Wikipediaに
「1953年(昭和28年)に元岡山藩主池田詮政の孫池田隆政と昭和天皇の第四皇女池田厚子夫妻により「池田産業動物園」として開設」
とあるとおり、なかなか歴史のある民間動物園である。
施設はボロ・・・いや、なかなかに歴史を感じさせるものだが、入園料は大人1,300円となかなか強気(それに加えて駐車料金500円也)。
同動物園に行くのは二回目。幼稚園の遠足以来で、ぜんぜん覚えていない。
展示動物は約100種ということだが、そんなにいたかなあという印象。

入ってすぐのとこにあるキリンコーナー。なかなか人懐っこいキリンであった。

コツメカワウソを下から眺められる新施設「カワウソラグーン」。北海道の旭川動物園を意識したような趣向であるが、資金の問題なのかなんなのか、ほかの展示への展開はなく、「なんとなく思いつきでつけてみましたてへ」感がひしひし。ちなみにカワウソはそんなにお気に召さないらしく、一瞬で飽きて降りた。以降、ラグーンには見向きもせず檻の中で過ごし、アジをかじったり池で泳いだり体をぼりぼり掻いたりしていた。そういうものだ。

鹿せんべいを差し出すおいら、すげえ顔でかぶりつくキョン。

ぜったいにこっちを向かない百獣の王。
池田動物園を出ると、彼女のリクエストで山へドライブ。
平野を行く車中で彼女が言う。
「まぁちゃん、私と一緒に住むのやだ?」
「やじゃないよ」
「『やじゃない』けど、べつにすすんで同棲したいわけじゃないのね」
「そんなことないよ。一緒にいたいよ」
「何が問題かな?」
「そりゃ、お金とかペットの亀とか」、嘘ではない。それがすべてじゃないにせよ。
「それさえクリアしたら、私と一緒に住みたい?」
「もちろんさ。一緒に住みたい」、おいらはマルチタスクができない。すでにハンドルを握っている今、複雑な会話は無理だ。
「嬉しい! まぁちゃんが私とのことちゃんと考えてくれてるって知れて元気出てきた! 私もお金出すよ!」
「元気が出て良かったよ」
「なら住んであげてもいいよ」
「え?」
「まぁちゃんがそんなに言うなら住んであげてもいいよ」
「なんつーか、歴史を改変してませんかね? おれが言い出したみたいになってるけど」
「あは! 歴史改変でも記憶改変でもなんでもいいの! 私嬉しいの! でもまずは実績を作らなきゃね。私たち、まだ二ヶ月だもんね」
そう、山で言ったらまだ二合目とか三合目あたり。いや、山のふもとにさえたどり着いていないのかもしれない。我々の行く手には越えなきゃならん障壁がたくさんある。と、おいらはさっそく前方に工事による通行止めを認め、ウインカーを出して車線変更する。
山の頂上から瀬戸内海を見たあと、彼女を家の近所まで送った。
別れのキスは、おいらから離れないと永遠に続きそうであった。いつもは彼女が耐えきれなくなって、すぐに顔をそらしてしまうのだが。
つづき 彼女「今週は会えない」→彼女「動物園行きたい。ラーメン食べに行きたい」
コメント
コメント一覧 (4)
…って昔阿部さんっていうイイ漢が言ってたよ
同棲したら精神的にも安定するかな?
まっさ
が
しました
同棲のタイミングもあると思います。片方が更新時期とか、転勤とか。
昔私はまっささんと同じように、双方実家で
毎日電話やメールして
頻繁に会ってましたが揉め事も耐えなくて
別れそうな別れなそうなを繰り返し
いよいよ逃げ切れなくて同棲した後
安定どころか不安定に拍車がかかって一週間で逃げ出した事があります。
決断は、慎重に。
仲良しで問題ないと思っても、一緒に暮らしてから見えてくる事もありますしね...
お互いに。
まっさ
が
しました