前回 5月15日(日)に総社でデートすることに【マッチングアプリwith】
11時からのデートに備えて、目覚ましは8時半にセットしていた。
で、目覚めたのは8時。自覚がないだけで、意識の海の下の下の方で緊張していたのかもしれない。
布団から起き上がる前に、かすかな便意を覚えた。
明日は健康診断であり、便を提出しなきゃならない。
明日の早朝に便が出るとも限らない。
おいらはデート前に採便することにした。早く目覚めたのだ、時間はたっぷりある。
10時出発。伝説のジャパニーズ・スーパーカー、ホンダフィットを自宅駐車場から出すとき、ふとバックミラーを見た。
リアガラスに鳥の糞がべったり。だいぶミイラ化が進行している模様。
おいらはかまわず車を走らせる。デート前に処理する便は、ひとつで十分である。
---

10時40分、店に到着。総社市にある茶蘭呉というカフェである。
「もうお店に着いちゃいました」
余裕のある男は、こんな野暮なメッセージを送ったりはしない。デート前に採便する余裕のある男なら、なおさらだ。
道路をはさんだ店の向かいに目を転じると、大きな池がある。

この大きな池、そのものずばり「大池」というらしい。ここで時間をつぶすことにする。
池の上空を横切る送電線のようなものに、釣り糸がいくつも引っかかっていた。あとでググってみると、ここではブラックバスが釣れるらしい。
鏡のような池をぼんやり眺めていると、しばらくして、ほんのわずかに水面を乱す者が現れた。
「あめんぼう」にしては大きい。
よく見ると、ミドリガメの赤ちゃんであった。
超スローペースな遊泳を披露しながら、ときおり出くわす小さな木の枝などを口でつついたりしている。
実にじれったく、時は流れていた。
10時52分。店について12分しかたっていないが、おいらはマッチングアプリwithを立ち上げてメッセージをしたためた。
「着きました。店の前で待っていますね」
余裕のある男でも、こんな野暮なメッセージを送ったりする。デート前に採便する余裕のある男ですらだ。
11時を少し回ったころ、黒の軽四が店の駐車場に入っていった。
運転席から出てきたのは、小柄な女性。店の前の階段あたりで歩みを止め、きょろきょろしている。
大池を離れて、その女性に駆け寄っていくとき、天の声が聞こえた。
「そこのうすのろ、いいか、よく聴け」と男の声が言った。
「おいらは、10時間後のおまえじゃ。ブログでお前のデートについて書き記しておるところじゃ。じゃが、文章表現に凝りすぎて、亀の描写を終えた時点で体力の限界・・・気力もなくなり筆を置くことにした。よって、以下、箇条書きで済ませる。拒否権はない。では、さらばじゃ」

以上
つづき 歯並び良い医療事務・みおさん(36) #3 付き合う前のデートの間隔
11時からのデートに備えて、目覚ましは8時半にセットしていた。
で、目覚めたのは8時。自覚がないだけで、意識の海の下の下の方で緊張していたのかもしれない。
布団から起き上がる前に、かすかな便意を覚えた。
明日は健康診断であり、便を提出しなきゃならない。
明日の早朝に便が出るとも限らない。
おいらはデート前に採便することにした。早く目覚めたのだ、時間はたっぷりある。
10時出発。伝説のジャパニーズ・スーパーカー、ホンダフィットを自宅駐車場から出すとき、ふとバックミラーを見た。
リアガラスに鳥の糞がべったり。だいぶミイラ化が進行している模様。
おいらはかまわず車を走らせる。デート前に処理する便は、ひとつで十分である。
---

10時40分、店に到着。総社市にある茶蘭呉というカフェである。
「もうお店に着いちゃいました」
余裕のある男は、こんな野暮なメッセージを送ったりはしない。デート前に採便する余裕のある男なら、なおさらだ。
道路をはさんだ店の向かいに目を転じると、大きな池がある。

この大きな池、そのものずばり「大池」というらしい。ここで時間をつぶすことにする。
池の上空を横切る送電線のようなものに、釣り糸がいくつも引っかかっていた。あとでググってみると、ここではブラックバスが釣れるらしい。
鏡のような池をぼんやり眺めていると、しばらくして、ほんのわずかに水面を乱す者が現れた。
「あめんぼう」にしては大きい。
よく見ると、ミドリガメの赤ちゃんであった。
超スローペースな遊泳を披露しながら、ときおり出くわす小さな木の枝などを口でつついたりしている。
実にじれったく、時は流れていた。
10時52分。店について12分しかたっていないが、おいらはマッチングアプリwithを立ち上げてメッセージをしたためた。
「着きました。店の前で待っていますね」
余裕のある男でも、こんな野暮なメッセージを送ったりする。デート前に採便する余裕のある男ですらだ。
11時を少し回ったころ、黒の軽四が店の駐車場に入っていった。
運転席から出てきたのは、小柄な女性。店の前の階段あたりで歩みを止め、きょろきょろしている。
大池を離れて、その女性に駆け寄っていくとき、天の声が聞こえた。
「そこのうすのろ、いいか、よく聴け」と男の声が言った。
「おいらは、10時間後のおまえじゃ。ブログでお前のデートについて書き記しておるところじゃ。じゃが、文章表現に凝りすぎて、亀の描写を終えた時点で体力の限界・・・気力もなくなり筆を置くことにした。よって、以下、箇条書きで済ませる。拒否権はない。では、さらばじゃ」

- 11時~13時までお茶(ワッフルは一人前でも多かったので、一人前を二人で分けた)。
- みおさんは、会った瞬間は、かわいいオーラをまったく感じなかったが、マスクを外したらかわいかった(はっきりした目鼻立ち)。
- 最初こそ固かったが、おいらの阿呆なマシンガントークに、すぐに気を使う必要のない相手だと判断した模様。リラックスしている証拠に、笑いながらタメ語のツッコミを入れてきたり、途中から足組んで姿勢崩したりしていた。
- ずっとおいらの目を見ながら会話。
- 屈託なく笑うし、笑顔が素敵。
- 質問に答えるだけでなく、話を振ってくれたし、おいらのことをいろいろ知りたがった。
- デート中に次のデートの約束。
- LINE繋げた
- 別れ際、笑顔で両手を振ってた。
以上
つづき 歯並び良い医療事務・みおさん(36) #3 付き合う前のデートの間隔
コメント
コメント一覧 (6)
やっぱ質問してくる子、笑顔で話してくれる子最強すよ!
照れ隠しなのか!?
便の主張強すぎて、話入ってこんやん!笑
まっさ
が
しました
ついに来た?
まっさ
が
しました