『君の名前を呼んだ後に』は槇原敬之の29枚目のシングル。2003年に発売された。


おいらにとって、マッキーの中で一番好きな曲である。


マッキーといえば、なにげない日常の瞬間や心の揺れをリアルに、そして鮮やかに切り取るその作詞能力ぞ。


この『君の名前を呼んだ後に』でも遺憾なくその能力が発揮されておる。


主人公は、自分の夢の実現のために彼女を街に残して(たぶん)僻地みたいなとこに移り住んだ青年。電車の中で、これから久しぶりに会う彼女のことを想っている。

寂れた駅の看板は
初めて見る名前が書いてある
紙コップのコーヒーは
全くどこで飲んでも
こんなにまずいんだろう

大切なものは遠くにあると
勝手に決めつけて僕は今ここにいる
君は世界に一人しかいなくて
これから帰る街にいるのに


風景描写がほんと秀逸すぎる。寂れた駅の看板とまずいコーヒーしか描いてないのに、映像が鮮やかに目に浮かびますよな。そこにあるひっそりとした空気感もびんびんに伝わってくる。

君に早く会いたいよ
どんな言葉でもかまわない
僕の名前を呼んだその後に
君が何をいうのか今すぐ聞きたい


「僕の名前を呼んだその後に、君が何をいうのか今すぐ聞きたい」って。こんなに回りくどくって、それでいて繊細過ぎる独特の感覚、マッキー以外に書けますか?

はやく戻ってくるのを
君が楽しみにしてるって
胸を張って今想えないほど僕は
君が側にいることを
当たり前に感じてた


今まで彼女のことを当たり前に感じてたなあ・・・と彼女のありがたみに気づき感謝の気持ちが高まってくる青年。この気づきが彼の心に変化をもたらす。

この指先の温もりを誰かにも
わけたいと作られたのなら
紙コップのコーヒーも
悪くないと思えた


「彼女から温もりをもらうばかりじゃいけない。彼女のおかげで今感じてるこの温もりを、俺も彼女に分け与えたい!」って気持ちが変化するんですな。


さっきまで「僕の名前を呼んだその後に、君が何をいうのか今すぐ聞きたい」って、彼女に「してもらうこと」ばかり考えてたのに、最後にそれが反転する。

君の名前を呼んだその後に
いつも側にいてくれて
ありがとうと言うよ


・・・ってことを説明しながらMVを見せてたら、母ちゃんがぽつりとひとこと。

「マッキーの首振り人形をもらっても母さん困るわあ。もっとマシなもんくれないかしら」



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