ペアーズ25日目。


きょうこさん(35歳 顔なし スリム)とランチデートで行った店は、倉敷のカフェ・REGODですた。


その男、最低につき01


コアな読者ならお気づきと思うが、そう、Nさんとの初デートで行ったカフェなのである!





先についたので店の前に座ってスマホをいじってると、上から「まさゆきさん」と声をかけられた。

顔を上げると、マスク姿の女性が。


血色の良くない顔、大きな目、マスク越しでもわかる高い鼻梁。肩くらいまでのぼさぼさの髪、ひょろ長い身体、イケてるとはいいがたい地味な服装(厚めのカーディガン、カットソー、スリムパンツ、スニーカー)。


それがきょうこさんだった。自転車で来たとのこと。


入店してマスクを外したきょうこさん。目鼻立ちははっきりしているものの、顔全体の印象としては「栄養がだいぶ足りてない」感じ。口の左端のヘルペスみたいなのも、不健康そうな印象を強めている。とても大食いの人には見えない。


その男、最低につき02

料理がきて、きょうこさんが写真を撮ろうとしてるときに気づいたのだが、カーディガンが毛玉だらけなのである。そこでだいぶ萎えてしまったのを覚えている。


メッセージのときの明るくノリの良い感じとは打って変わって喋り方もオドオドしているし、あんまり目を合わせてくれない感じ。


「まさゆきさんってとっても明るい感じの方なんですね!」と言われたけども、そりゃあおいらが頑張らないと会話が続かないじゃん?って感じよ。


「それに比べて私はこんなのですみません・・・」って言われたときはどうしようかと(もちろんフォローはしたけども)。


食後のコーヒーを飲みながらこのあとどうしようかとおいらは思案した。ここで帰ったらもう二度ときょうこさんと会うことはなさそうである。ひょっとしたらまだきょうこさんは自分の魅力を発揮できていないだけかもしれない。帰るのはいつでもできる。もうちょっと様子を見てみようじゃないか。


きょうこさんが飲み終わるのを見て、おいらは口を開いた。「まだお時間はありますか?」


「はい! あります!」


「じゃあ美観地区にでも行きましょう。行き方分からないのでナビしてくださいね笑」


REGOD→美観地区、Nさんとの初デートと同じコースなのはナイショである。


その男、最低につき03

美観地区では、きょうこさんは饒舌になった。


それぞれの店先にさしかかるたびに「この店は・・・」と説明をしてくれたり、「ここ入りましょう!」と雑貨屋に入ったり、「ここのプリン、有名で美味しいんです」といかにも入りたそうに言ったり(入っておいらが会計をもった)。

その男、最低につき04


それに、並んで歩いてると腕が触れたりすることが多くなったんですな。距離も恋人同士みたいに近く、おいらに対するほんのりとした好意のようなものまで伝わってきた。


おいらのほうも、やはり毛玉だらけのカーディガンは気になるものの、悪くないなと思い始めていた。


で、そうこうしているうちに、おいらの中でよからぬ考えがわいてきたのである。以前のおいらだったら思いつきもしなかったような大胆かつ度し難い考えが。


美観地区→商店街と見て回ったあと、駐車場のほうに歩きながら、おいらは水を向けてみた。


「まだ二時ですね。まだ時間ありますか?」


「大丈夫ですよ」


「このあとどうしましょう」


「うーん、どうしましょう」


「どこかいいとこありませんかね?」


「うーん、なかなか思いつきませんね」


「うーん、どうしよう」



我々は駐車場について、おいらのフィットに乗り込んだ。


「まさゆきさんが決めてください」となんだか物欲しそうな表情できょうこさんが言う。


「えーと、歩き回る感じのとことゆっくりできるところとどっちがいいですか?」


「もう歩きまわりたい感じじゃないですね。ゆっくりできるとこかな」


「ゆっくりできるとこ、でいいんですか?」


こくっとちょっと恥ずかしそうにうなずくきょうこさん。


「二人っきりでゆっくりするところですよ?」


「え? それってどこですか?」


「ホで始まるところですけど」


「ホ!?」と目をむくきょうこさん「それってどこのことですか?」


「いや、やっぱりいいです。冗談です」



とりあえず地下駐車場から車を出すおいら。街を流していると、


「やっぱり今日はこのへんでいいです」


「あ、了解です。わかりました」



きょうこさんをREGOD前でおろし、ひとり帰路につくおいらは、以前
T子(てぃーこ)からもらったコメントを思い出していた。

その男、最低につき05

てぃーこ先生、すまぬ。。。







スポンサードリンク