今朝の9時頃、NさんからLINEが入っていた。

「電子書籍今までありがとう
どうやって返そうか?
今日岡山市に用事あるから持参できるかも。
もしくは郵送にしようか?」



情けないことにおいらは持参を選んだ。

どうしても最後に一目会いたかったのだ。

おまけに電話までかけてしまった。内容は伏せる。

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この電子書籍リーダーは、「鬼滅の刃」を読みたいっていうNさんに、おそらく8月頃に貸したのだった。


「鬼滅の刃貸すのやめようかな。返ってこなそうだし。。。」


7月中旬頃にはT子(てぃーこ)にこんなLINEをしていたことから、交際が始まる以前から、Nさんに貸すことにあまり乗り気でなかったことがうかがえる。


交際中も、Nさんと別れるっつー空想が生じた折に(そんな折がなんどもありますた。。。)、電子書籍リーダーをどう自然に取り戻そうかと戦略を練っていたものだった。


それでも鬼滅の刃は毎月新刊が出ていて、まだ最終巻に達してないため、自然に持ち帰る口実は思いつかなかった。


おいらは、ことあるごとに(ことありまくりだったのはナイショだが)、Nさんちにある電子書籍リーダーのことを想ったのだった。


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待ち合わせ場所はおいらんちの最寄りのコンビニだった。


指定時間は16:30だったが、おいらはそわそわ落ち着かず、15分前についた。


コンビニに入ってノンシュガーコーヒーを二つ買い、駐車場で赤い車が来るのを待った。


16:20にNさんが来た。

駐車したのは奇しくも、東京転勤についての悩みを打ち明けてきたあの夜とほぼ同じ駐車スペースだった。


おいらが助手席に乗り込むやいなや、Nさんは綺麗に包んだ電子書籍リーダーを渡してきた。


彼女に貸してた電子書籍リーダー

あんなにも取り戻したがってたものが返ってきたというのに、おいらは受け取りたくなかった。

でも受け取るしかなかった。


彼女はつとめて明るく話し、おいらは泣かないようにしながら絞り出すように話した。


彼女は弱くなんかなかった。弱いのはおいらのほうだった。


そう思った。


30分ほど話したあと、用事は大丈夫かとおいらは訊いた。


「そうだね。そろそろ行く。もう降りて。長く話せば話すほど、別れがつらくなるから」


おいらはそのとおりにした。


おいらがドアを閉め終わる前に、彼女は泣き出していた。顔をくしゃくしゃにして。


そして見送るおいらの方をいちども見ることなく、コンビニの駐車場から、そしておいらの人生から滑り出ていったのだった。


徒歩で帰りながら、おいらは手紙でも入っていないかと、包みをあけてみた。


手紙は入っていなかったが、充電ケーブルは入っていた。


ある朝、彼女と一緒に、彼女の家の近所のセリアで購入したものだった。


おいらはまた、涙をおさえなければならなかった。


\おいらでも彼女ができたアプリ!/


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