【交際編】前回 【松竹梅】松を要求しがちな彼女、YouTubeを観て竹へ変更する

先週の土曜日、彼女んちで。

「ねーねーマーくぅん」

「ん?」

「マー君と家族になりたい! 家族を作りたい!」

「ええ!?」

「嫌なの?」

「い、嫌っていうか、えぬぬ、子供嫌いじゃなかったの?」

「それとこれは話がべつよ。わたし、遺伝子を残したいの」

「うーーーーーーん」

「なによ! 妄想くらいさせてよ!」

~5分後~

「ねーねーマーくぅん」

「ん?」

「マー君ち行きた~い」



最初に無茶な要求をして次に小さな要求をすると通りやすい。これを心理学用語で「ドア・イン・ザ・フェイス」という。

おいらはこのドア・イン・ザ・フェイスにまんまとやられたのだ。「さっき断ったばっかりだもんな。まぁしょうがないか。。。」ってなぐあいに。


で、翌日の日曜日。ケーキを買ってやってきますたよ彼女。


横で母ちゃんとのやりとりを見てたんだが、いつもの彼女はどこへやら。完全によそ行き仕様の物腰と愛嬌ですよ。


「さっきお庭を通ってくるとき拝見したんですけど、ガーデニングやってらっしゃるんですね! すごく綺麗だったです! 憧れちゃいます!」


気を良くして、花壇の写真がたくさん入ってるデジカメとタブレットを持ってくる母ちゃん。


「見せていただいていいですか! わあ! きれーーーい! こちらのかわいいお花はなんという名前ですかあ?」


で、母ちゃんが亀とたわむれ始めれば、


「わあ、かわいい! 実家で飼ってる亀とずいぶん違います。えさあげてもいいですかあ?」


いやはや! 亀なんか嫌いって言って、ペットショップ行ったときも寄り付かなかったですやん!


こうして母ちゃん相手に点数をかせぎまくった彼女と、そのあとイオンモールへ。


なんでイオンって、あんなにかわいこちゃんがうようよしてるんだろうな。


おいらはすれ違う乙女たちをうつろに見ながら、

「嗚呼、このまま外堀をうめられていったら、この子との未来も、あの子との未来も、完全に絶たれちまうんだなあ」

と、マリッジブルーをフライングゲッツしてたおいらであることよ。。。


首脳会談後の母ちゃんのコメントはこちら