39歳独身男、お祭りデート中のカップルを横目にたい焼きを買う


胸筋を狙った腕立て伏せをしたあと、ウォーキングに行こうとしたら、母ちゃんに「今日お祭りがあるから、たい焼きを買ってきて」と頼まれてしまった。

お祭りの魔力を感じるセンサーはとうに壊れてしまっているおいらであるが、この理由で毎年、河川敷にある神社の祭りに行くはめになっている。

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土手に上がると先客たちがぞろぞろと神社に向かって歩いていた。なかには袋を下げてこちらに向かって歩いて来る者もいる。台風の影響で風が出ていて涼しい。わずかに暮れ残っている空を見上げつつ、犬の糞に気をつけながら歩く。

たい焼きの屋台がある場所は毎年同じだ。神社の境内への階段のすぐ脇にある。そこにまっすぐ向かい、たい焼きを5つ買う。

このまま帰っても良かったが、ぐるりと円形に並ぶ屋台をまわってみた。どこもお祭り価格で何一つ買う気にはなれなかった。せっかくだからともう一周し、今度は祭り客を観察した。いいなと思った乙女は彼氏がいるか、旦那と子供を連れていた。そりゃそうだよなと思いつつも少し傷つく。

中学生が多かった。男子はやはりまだガキっぽく、女子は精一杯おめかしてて大人びて見えた。

金魚すくいには、野球部と思われる制服姿の高校生たちがいて、無邪気に笑っていた。おいらより腕は細いが、筋繊維はしなやかそうだ。

最後に屋台の円の中心にあるTADANOの巨大発電機を観察してレンタル料はいくらだろうかと思いながら帰途についた。


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