(最終更新日2019/11/05)
2000年から2001年にかけて、NHKの連続ドラマシリーズとして『ドラマDモード』というのがあった。
深夜ドラマ(23:00-23:45)の枠で、若者にターゲットを絞った作品が放送されていた。
当時、20歳か21歳の大学生だったおいらは、まだそれほどテレビドラマに対する興味を失っていなかった。
ドラマDモードで放送されたドラマは、計14作品。ほとんどの作品を最低でもチラ見くらいはしていたはずだが、内容とかまったく記憶にない。
唯一の例外が、軍艦島を舞台としたこの『DIVE DEEP 深く潜れ~八犬伝2001』である。
ご多分にもれず、物語の筋はあらかた抜け落ちてしまっている。しかし、断片的なシーンやセリフ、そして主題歌の『PUZZLE…by the irony of fate…』は、20年ほどたった今でも鮮明に覚えている。
それはおそらく、この作品が持っている夢うつつな得も言われぬ魅力のせいだろう。
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『深く潜れ~八犬伝2001』の内容・あらすじ
1999年、初夏。ソフトボール部にはいっていて、親しい仲間もいる...。そんなごく平凡な高校生だった香美(鈴木あみ)の日常は、同じクラスの周囲から孤立した同級生・アボこと阿保朋子(小西真奈美)と親しくなることで大きく変わる。「私とあんたは恋人同士だったんだよ、前世で」アボは言う。ある夜、香美はアボと2人で手を取り合って走っている夢を見る。香美はその夢に不思議な解放感を感じ、次第に以前の仲間から離れてアボと一緒にいる時間を大切にし始める。...2001年、夏。 ふたりの前世を確認するために謎の前世セラピストの小田 一(テリー伊藤)に誘われ、アボと共に前世を確認するという無人島ツアーへと 向かう....。
NHKアーカイブスのページより引用
この「無人島」ってのは、長崎の軍艦島のこと。ツアーには、「ソウルメイト」っていう、強い絆と使命で結ばれ共通の前世をもつ7人の男女が参加する。みんな現実に嫌気が差していて自分の「前世」に吸い寄せられるのだが、軍艦島でいろんな経験をして成長し、現実と対峙する勇気を得て島をあとにする、って流れだったと思う。
主なキャスト
鈴木亜美(主演)小西真奈美
千原兄弟
テリー伊藤
当時人気絶頂だった鈴木亜美も良かったけれども、小西真奈美が役にハマっててむちゃくちゃ良かったわ。まさにクールビューティーって感じで、キュートな鈴木亜美とは好対照をなしていた。小西さん、まだぜんぜん美貌が衰えてなくてすごいよな。このふたりの百合っぽい関係がタマランチ会長なのである(放送当時は百合の良さはわからなかったけども)。
千原ジュニアが出てたのは覚えてるんだが、兄貴のせいじのほうはぜんぜん。なぜだろう。
んで、テリー伊藤の圧倒的な存在感よ。「前世セラピスト」という胡散臭くて気味悪い役柄を好演してたよな。グラサンもせず、あのどこを見ているのかわからない斜視の目をぎょろりと動かすところがたまらんかった。
ちなみに、テリー伊藤が斜視になったのは、日本大学の学生時代に学生運動に参加中、誰かが投げた石が目にあたったからだそうな。
主題歌『PUZZLE…by the irony of fate…』
主題歌を歌ったのが、当時小室ファミリーの一員だった「tohko」。ファミリーの中ではパッとせず、この曲もオリコン最高位48位と不振だった。でも、彼女のやわらかいハイトーンボイスは、おいらの耳に心地よかった。それにこの曲、ドラマにすごくあってた。ドラマがもつミステリアスな雰囲気をさらに強めたと思う。この曲じゃなかったら、ドラマ観てなかったかもしれん。
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